SSA 東京・銀座 経営者の会員制懇談会
勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。
植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。
勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記(あんき)している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!
SSAには、会の規則が存在しない。
主宰及び会員からの営業行為も存在しない。それは、ここにいる経営者を見れば、すぐにわかる。だから、真の意味で経営者が、意思決定という世界から開放されて、「無」になることができる。では、「無我」になって、経営者はここで何を得るためにやって来るのだろうか。
「風火家人(ふうかかじん)」: 内が治まれば、外が治まり、全てが治まる。 行くべき道の始まりは、内にあり。
「離見の見(りけんのけん)」: 演者が、自分を離れた観客の立場になって自分の姿を見る。
SSAには、実に多方面、多地域より様々な背景をもった経営者が所属している。したがって、入会基準はある一点を除いては、ほとんど存在しない。それは、「日本の国体を理解している経営者」又は「自国のアイデンティティをしっかりと学ぼうとする経営者」。
これが、会員が発足以来育んできた「会風」であり、SSA文化である。