~ SSAで学び続ける意義 3次元の成長 ~

年齢を重ねると、雑音が気になる。自分の心にバイアスがかかり、耳障りな雑音が聞こえない、心地良い空間に身を置くようになるものだ。それも決して悪いことではないが、時には雑音の空間に身を委ねてみると、不思議なもので雑音が素晴らしい音色に聞こえる瞬間を感じることが出来る、それがSSAである。

年齢・業界・性格・考え方が全く異なる会員の共通点は、相手に対する尊厳を持っていることだろう。だからこそ、いつも頑張っている経営者たちが安心して自身の心をフラットな状態に戻すことができるのだ。

私は、経営者にとって3次元の成長は欠かせない要素だと考える。では、3次元の成長とは何か。自分自身の能力とは、人の見えないところで密かに、己のたゆまない時間と努力で磨くことである。名刺交換で生まれる安っぽい偶然な出会いと、“縁”という必然なる人生の宝にもなりうるものを決して混同してはならない。

つまり、自身の能力、縁、信頼、精神といった人間的総合力で、3次元の人間として、己を起こし上げていく作業が、このSSAにおける学びであり、気づきなのである。そして会員のパーソナル・スペースが広く、会員一人一人の考えが及ぶ範囲が広いこともSSAの良いところである。これは、初めて参加した人間でも会員との会話の中から、無意識に感じ取ることができるだろう。自分のことだけでなく、広く社会のことに思いを馳せることができる、ソーシャライズならではの特徴である。きっと、ソーシャル・イノベーションを担う使命感は、このような空間で育まれるはずである。

是非共、笹川会長には、この稀有な空間をこれからも死守して頂きたい。

最後に、笹川会長が語らずともその存在から、我々SSA会員に対して、SSAで学ぶ目指す人間像をここに記す。

  • 意見を求められれば、短い言葉で返し、違う意見にじっくりと耳を傾ける。
  • 褒められることを求めず、邪険に扱われてもひねくれない。
  • リスクを理解しながらも、悲観的にならず、楽観的だが、努力を怠らない。
  • 失敗しても引き下がらず、成功しても有頂天にならず、自分の感情を押し殺し、
  • 他人の感情を大切にする。
  • 理不尽なことを時に受け入れ、時に闘い、目立たないが、誇り高い人間であれ。